I copy.

My logs.

添えられるメンマ

「この店は仕事が丁寧だと評判らしいですよ」と僕は言った。

僕は友人とふたりでラーメン屋にきていた。

実際、このラーメン屋の仕事はとても丁寧だった。麺を優しく覆う大きなチャーシュー。どんぶりのうえに山をなす白いネギ。グルメ情報サイトの口コミによれば、ここに添えられるメンマは、盛り付け前に湯通しをしているらしい。

僕がそんなうんちくをしゃべりだす前に、彼は一言そっけなく「(仕事が丁寧なのは)この麺を見たらわかりますよ」とこたえて、麺をすすり上げた。彼には余裕がある。彼の働きぶりを直接見たことはないけれど、きっと彼も丁寧でいい仕事をするだろう。

彼とラーメンを食べながら、僕には余裕が足りないなぁ、と思った。

「目の前のタスクをひたすらこなす」的な仕事の仕方を卒業してかなり月日が経っているのに、今でも忙しさにかまけて目の前のタスクをさばくだけの仕事をしてしまうことがある。まだまだ余裕が足りない。

このラーメン屋のように丁寧で細やかな仕事をするのには余裕が必要だ。

こうした余裕を生み出すための考え方とか仕組みとか経験とか、これからはそういうのをもっと意識してみよう。

それにしても毎度こうして気づきを与えてくれる友人とラーメンは、やっぱり偉大だなぁ。